三線雑記

沖縄民謡コンクールで緊張しない方法

こんにちは。琉球國民謡協会で三線教師を目指している宮城です。今日は、コンクールで過剰に緊張してしまう人向けに記事を書いてみます。

普段の練習では十分に合格の実力を持っている方でも、いざコンクール本番では上手く実力を発揮できず不合格をもらってしまうケースは多いです。

まぁ、不合格には至らなくてもぎりぎり合格ラインで審査を通過するパターンもあります。

民謡コンクールの本番で緊張しないコツは

  1. 課題曲を十分に練習する
  2. 日々の練習にイメージトレーニングを取り入れる
  3. コンクールリハーサルにはしっかり参加する

の3つの事を守れば大抵は緊張感は減っていきます。

特に②のイメージトレーニングはもう必須練習課題と言ってもいいぐらい重要と僕は考えています。

このブログでは、沖縄民謡コンクールを受験する方にできるだけ安心感をもって「合格できる方法」というのをお伝えできればとおもいますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね(*’▽’)

コンクールを受験して分かった練習方法

私はこれまでに沖縄民謡コンクールと八重山民謡コンクールで合計5回の民謡コンクールを受験してきました。

そして、各コンクールでは何度も上位入賞し、芸能祭で独唱をするまでの実績がありますヾ(≧▽≦)ノ

人からは「本番に強いね~」と言われることも多いのですが、実はプレッシャーに打ち勝つコツというのを僕が知っているから、本番では適度な緊張感で演奏していることを他の同門の生徒さんは知りません。

このプレッシャーに負けない「本番に強くなるコツ」というのは、難しい勉強や高価な道具は一切必要ありません

どちらかというと、イメージ力・想像力があれば誰でも出来てしまうとてもお手軽な方法なんです。

その方法というのは、「自分が今から本番の舞台に立って演奏する」という事を細かくイメージするだけでOKなんです!

え?噓でしょ!そんなことで、あの緊張Maxの民謡コンクールの舞台で緊張しなくなるなんて考えられない!

と思う人が多いと思いますが、実はそうではないのです。

実は、私はNLP実践心理学という心理学を勉強したことがあるので心理学の観点から緊張を軽減する方法を知っているからです。

NLP実践心理学とは

NLP実践心理学とは、1970年代にアメリカで開発された心理学の一つで「Neuro Linguistic Proguramingu」の略で日本では神経・言語・プログラミングと呼ばれています。

このNLP実践心理学はベトナム戦争で心を病んだ兵士のトラウマを解消する方法として大きな効果をもたらし、そのテクニックをリチャード・バンドラー氏が研究・体系化したものです。

日本では家庭や職場の人間関係改善や過去のトラウマ解消や自己実現への手助けとしてコーチングや心理学の分野で約4万人以上の方が資格を取って活用しているほど有名な心理学なのです。

このNLP実践心理学を使って私はコンクールの本番で、舞台に上がり演奏にしっぱいするのではないかという恐怖心に負けないような練習方法を日々取り入れてきました。

今日は、この心理学のテクニックを紹介しますので、ぜひ日々の練習に生かしてもらいたいです♪

まずはどんな稽古をしているのか振り返りましょう

コンクールを受験する事が決まって、ほとんどの受験生がやる練習と言えば、

  1. 課題曲の工工四を覚える練習
  2. 課題曲の歌い方の練習

これだけ。っていう人は多いのではないでしょうか?

まぁ、こんなもんですよね。研究所の先生にも、「○○の練習をしなさい」なんて言われませんものね(;^ω^)

コンクールでは課題曲をしっかり演奏できるようにするのが一番の合格への近道なのですが、実際には課題曲を演奏できても「本番で演奏できるか」は保証できません。

なので、課題曲を練習しただけで本番で実力を100%出せるかと言われたら、実は不十分で準備不足の場合が多いんです

準備不足の理由

1日何時間も稽古してコンクールの課題曲を練習しているのに「準備不足」と私が言うのか理由が在ります。

それは私の過去のコンクール受験経験から分かったことがいくつかあるからです。

  1. 本番は普段の練習の何倍ものプレッシャーの中で「演奏」するから。
  2. 着物を着ているので三線が弾きにくい。
  3. 間違うのではないかという不安もでてくるから。

この3つの要件をすべて満たしてはじめて「本番で実力が出せる」状態になると僕は考えています。

なので、リストに挙げた3つのことを上手くクリアできるような練習を行う必要があります。

特に①のプレッシャー対策は何度練習しても足りないぐらい重要な練習項目ですので、そのプレッシャーの乗り越え方を少し解説していきますね。

今から紹介するのは、イメージ力(想像力)を使ったイメージトレーニング方法で、NLP実践心理学ではトラウマ解消に使われるテクニックの1つでとてもパワフルな方法になります。

本番をイメージする練習をしましょう

ここからは想像力をフルに使って本番をイメージしてみてくださいね。緊張しやすい人は、今から紹介する文章を読むだけでも不安になるかもしれませんので、休み休みやってくださいね(T_T)/

 コンクール本番のイメトレ:自分だと想像して読んでね!

今、あなたは控室で待機しています。

コロナのため付き添いは一人先輩が着付けのために付き添ってくれています。自分の出番まであと10人です。

トイレにも行ったし、先輩とたわいもない世間話。でも、コンクールの課題曲をうまく弾けるのか不安な気持ちです。

控室にコンクールの会場整理の役員から声がかかります。

「もうそろそろ出番なので、舞台裏に来て出番を待つように」と言われました。先輩に「行ってきます」と会釈をして舞台裏へ向かいスタンバイします。

薄暗いカーテンの後ろで数人がスタンバイしています。席について順番を待つと、前の受験生が課題曲を引いています。自分と同じ「課題曲」です。

あぁ、がんばっているなぁ。すごいなぁ。という気持ちと自分はできるかなぁという不安の気持ちでいっぱいです。

さて。あと2人です。舞台袖に立つように役員に言われます。心臓が口から出るんじゃないかっていうぐらいドキドキしています。

役員から「深呼吸して。大丈夫だから」と声をかけられますが、自分の心臓の音しか聞こえません(-_-;)

前の人の演奏が終わりました。次はいよいよ自分です。

受験番号○○番。課題曲・・・」。

役員からどうぞと促されて、舞台袖から一歩踏み出しました。

審査員、会場の様子が一目瞭然です。もう後には引き返せません。中央の印まで進んでいき、もう一度例をします。

「ちん、とぅん、てん」

撥で三線の弦をはじきながら練習通りちんだみをしてみます。調弦に狂いはないようです。

そして正面を見ます。

耳はくわぁん、くわぁん、心臓はバクバク、目はちかちか。

眼を閉じたくなるような、舞台のまぶしいスポットライトに照らされて、私の民謡コンクールが始まります。。。

実際にイメージトレーニングをしてみての感想は?

どうでしたか?ドキドキしました?そうでもなかった?コンクールで失敗するのではないかと不安が強まったりはしませんでしか?

想像力が豊な人ほど不安について、鮮明にイメージしがちなんです。これは、その人の強みでもあるのですが、そのイメージ力をプラスの方向に変えていければ本番もきっとうまく乗り越えられると思います(*’▽’)

TVドラマの主人公になりきるのがコツ

上のストーリーは、僕がコンクールを受ける時の様子を思い出しながら書いてみたのです。

以外にリアリティのある内容になっていると思います。ちょっと緊張しやすい人なら、上のストーリー文を読むだけでも心臓がドキドキしてくるかもしれません(;’∀’)

コンクールで一番の課題は、課題曲を演奏するという事ではなく、本番のプレッシャーをどのくらい少なくするのかという事だと僕は考えています。

どんなに練習しても、本番にガチガチに緊張してしまってはどうしようもありません。逆にプレッシャーには勝ったけど、演奏はダメダメでしたでも良くありません。

適度な緊張感の中、自分の練習の成果を先生方に聞いてもらう。これがコンクールの最大のチャレンジと思います。

ストーリーをイメージする時は、昼ドラの主人公になりきるのが一番です。

ちょっとしたきっかけで、始めた三線に目覚めた主人公が、コンクールを受験するたびにステージに立つ喜びを感じていくストーリです。

そこに自分を当てはめて考えてみてください。そうすることで、イメージする力は倍増していくと思いますよ♪

今日のまとめ 

コンクールの合格にはプレッシャーに負けない事が大切です。

とはいえ、課題曲の練習に追われてしまいメンタルトレーニングをしないコンクール受験生は意外に多いです。

結論から言うと、課題曲の練習とメンタルトレーニングの両方をやってはじめて十分な実力を本番で発揮できると思います。

不合格は正直だれも欲しくありません。出来れば一発合格がいいです。

今日は、合格するためにはメンタルトレーニングも必要だよというテーマでお話ししました。

もし、自分は緊張しやすいタイプの人間という人であれば今日のブログを参考に日々の練習の中にメンタルトレーニングを取り入れてみてくださいね。

今日のブログはココまで。

あなたの三線ライフを応援しています♪