こんにちは琉球國民謡協会で三線教師を目指している宮城です!今日は沖縄民謡の「ど定番」とも言える安波節について少し解説していきます。
沖繩民謡を研究所で習う人なら、一番最初に覚える曲。そして、慣れてきたら一番最初に弾かなくなる曲。それが「安波節」と勝手に思っています。
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では歌詞から確認していきましょう♪
歌詞
安波のまはんたや 肝すがれ所
宇久の松下や ねなしどころ
本の解説によると安波村の山の頂きに毛遊びする場所があって、若い男女が心を寄せ合う場所だったよ~とあります。
まぁ、こういう話は研究所の先生方から聞いたことの有る話でもあるので、なんとなく頭の隅っこに入っている情報ですよねぇ。
「安波」:国頭村北部の安川河口部にある集落名。「琉球国郷帳」には「あは村」とあり、方言ではアファという。
「肝すがれ所」は心を寄せ合う場所。相手を求める心の憑り所。
「ねなし所」:憩う所。落ち着く所。
合コン?
昔は野良仕事の疲れを癒やすために「遊び毛(あそびもう)」という所に若い男女が夜な夜な集まって三線したり、踊りをしたりと今で言う「合コン?」する場所があったようです。
その「毛遊び」は男女の情報交換の場所であったり、将来の伴侶を求める契機として大切な場所であった。
参考文献:工工四散策 諸見川和男著
ふと疑問に思うこと
こんな毛遊びの機会が小さな部落部落で合ったのであれば、家族や部落の住民は当然「夜遊びは知っている」ということになりますよねぇ。
ということは、まぁ年頃の男女は「夜遊びしに行くもの」という考えが一般的だったのでしょうか?昔は娯楽もないので、こういう歌って踊れる場所が「癒やしの場所」と考えた方が自然かもしれませんね。
今の何でもある便利な時代では考えられないような風景。
スマホもTVもない時代ってどんな感じなんでしょうか?しかも車も走っていないし、たぶん日が暮れたら何も見えないですよ(;・∀・)
満月の明るい日は・・・と歌詞によく出てきますが、本当にそれ意外の明かりはなかったでしょうね。
僕は近視でかなり目が悪いので、もしその当時生きていたら何も見えず引きこもって生活していたかもしれません。眼鏡のない世界って考えられませんよ~(;´∀`)
歌ってみた
今日も最後まで読んで頂き感謝です。
また次回のブログでお会いしましょう(*’▽’)