コンクール・沖縄民謡

コンクール合格への道は「ゴール設定」から始まる

こんにちは!三線教師の宮城です。
今日は「コンクール挑戦中にモチベが下がってしまった!」という方に向けてコンクールとの向き合い方についてお話ししていきたいと思います。

教室に通い、一定の期間が経過して先生に「コンクールどう?」と勧められ三線のコンクールに挑戦すると決めたとき、多くの方がまず考えるのは「もっと練習しなければ」ということではないでしょうか。

もちろん、毎日の練習は大切です。課題曲を何度も弾き、歌い、先生からいただいた助言を一つずつ直していく。その積み重ねがなければ、合格には近づけません。

けれども、コンクールで合格するために、練習と同じくらい大切なことがあります。それが「ゴール設定」です。

今日は、なぜゴールをはっきり決めることが大切なのか、そして苦しい練習を続ける力になるゴールの描き方について、お話しします。

合格したいなら、まず「合格した自分」を決める

結論から言うと、コンクールで合格を目指すなら、最初にするべきことはゴール設定です。

「今年は受けてみようかな」
「できれば合格したいな」

そんな気持ちで始めることもあるでしょう。それは立派な第一歩です。

ただ、長い練習期間を乗り越えて本番で力を出し切るには、もう一歩踏み込んだ目標が必要になります。

たとえば、

「○月のコンクールで合格してご褒美に三線をゲットする」

「先生や家族に、成長した姿を見てもらう」

「三線を始めた頃の自分に、ここまで来たよと伝える」

このように、合格したあとの姿まで具体的に思い描くことがモチベーションを保つ秘訣です。

ゴールをはっきりさせるということは、日々の練習の意味が変わってきます。
ただ何となく課題曲を弾くではなく、「合格した自分に近づくために努力を重ねる時間」になります。

少し音が外れた。
歌詞を忘れた。
思うように指が動かない。バチ捌きが上手くいかない。

そんな日があっても、「もういいか、練習はここまで」と途中で諦めるのではなく、「ゴールのために、ここを整えよう」と考えられるようになります。

厳しい練習を続けるには、理想の自分を描くことが必要

理由はシンプルです。コンクールの練習には、楽しい日ばかりではないからです。

同じ箇所を何度も繰り返す日のが常です。これが基本です。
声が思うように出ない日もあります。周りの人の演奏を聞いて、「自分はまだまだだ」と落ち込むこともあるでしょう。

年齢を重ねると、若い頃と同じようには覚えられない、指が動きにくい、疲れが残る、と感じることもあるかもしれません。

けれども、それは決してコンクール受験に「向いていない」ということではありません。

三線は、早く上達する人だけのものではありません。
自分の歩幅で、音を育て、歌を深めていくものです。長年生きてきたからこそ出せる味わい、心に届く歌もあります。

だからこそ大切なのは、「今の自分」だけを見るのではなく、「こうなりたい自分」を見ることです。

合格証を受け取って、ほっと笑っている自分。

舞台を終え、「やり切った」と胸を張っている自分。

家族や仲間から「頑張ったね」と声をかけられている自分。

先生に「よくここまで積み上げたね」と言っていただく自分。

その姿を、できるだけ具体的に思い浮かべてみてください。

理想の自分は、ただの夢ではありません。苦しいときに自分を支えてくれる、大切な道しるべです。

練習がつらいときほど、目の前の状況で将来を悲観しがちになりますが、ゴールを思い出せば、そういう状況も合格への道の一部だとわかります。

「今日は完璧にできなくても、明日は一回でも前に進もう」
そう思えるだけで、練習への向き合い方は変わっていきます。

心が折れそうなときは、「誰に合格した姿を見せたいか」を思い出す

コンクール受験を10回ほど経験してきた私でも、途中で心が折れそうになることがあります。

「もう受けるのをやめようかな」
「自分には無理かもしれない」
「みんなの前で弾くなんて、考えただけで緊張する」

そんな気持ちになることは、特別なことではありません。真剣に取り組んでいるからこそ、不安にもなるのです。

そんなときに、ぜひ自分に問いかけてみてください。

「私は、誰に合格した姿を見せたいのだろう?」
それは、ご家族かもしれません。

いつも練習を聞いてくれるご主人や奥さま。送り迎えをしてくれるお子さん。応援してくれるお孫さん。「おばあちゃん、すごいね」「おじいちゃん、かっこいいね」と言ってもらいたい、という気持ちも立派な力になります。

一緒に学ぶ教室の仲間かもしれません。

励まし合いながら練習してきた仲間に、「私も頑張ったよ」と伝えたい。先生に恩返しをしたい。そんな思いが、最後のひと踏ん張りを生んでくれます。

あるいは、昔の自分かもしれません。

三線を始めたばかりで、基本の構え方も難しかった頃の自分。人前で歌うことに自信がなかった自分。その自分に、「続けてきてよかったよ」と見せてあげるために、挑戦するのです。

誰かのために頑張る気持ちは、不思議と自分の力になります。

もちろん、合格は誰かに認めてもらうためだけのものではありません。最後は自分自身が納得できる演奏をすることが大切です。

それでも、心が弱くなったときに思い出せる人がいると、気持ちはもう一度立ち上がります。

練習ができない日があっても大丈夫です。そんな日は、三線を手に取って一曲だけ弾いてみましょう。「あの人に合格した姿を見せたい」と思いながら弾く一曲は、きっと次の日につながります。

目標達成の第一歩は、ゴールを設定すること

コンクールで結果を出したいのであれば、まずはゴール設定から始めましょう。

これは、私自身がメンタルコーチングを学ぶ中で、あらためて気づいたことです。

人は、目指す場所が見えているときに力を発揮しやすくなります。逆に、どこへ向かっているのかわからないままでは、努力を続けることが苦しくなってしまいます。

旅行と一緒です。目的地がはっきりすると電車に乗るのか?自転車で行くのか?それとも車か?と決めるようなものです。特別なことではありません。

紙に、次のように書いてみるだけで十分です。
「私は○月のコンクールで合格する」
「合格したら、○○さんと豪華な食事会をする」
「合格したら、高級三線を買う!」
「毎日10分でも三線に触れる」

書いたら、見えるところに置いてください。三線のケースのそばでも、譜面台の近くでも構いません。

そして練習前に、一度だけ読み返してみましょう。

上手くいかない日も、少しずつ前に進んでいる日も、ゴールは変わらずあなたを待っています。

合格は、ある日突然やってくるものではありません。今日の一音、今日の一節、今日の「もう一度やってみよう」の積み重ねで近づいてきます。

だからこそ、まずは目指したい自分のゴールを決めましょう。

誰に合格した姿を見せたいのか。どんな自分になりたいのか。コンクールを終えたとき、どんな笑顔でいたいのか。

その答えが見つかれば、練習の時間はきっと変わります。
結果を出したいなら、ゴール設定から。

あなたらしい音と歌で、合格した未来へ進んでいきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。日々、あなたの努力を陰ながら応援しています。

三線教師 宮城